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あなたの立場になって考える 片手で味噌汁作り‼︎

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普段行っている調理訓練、今回は調理の工程を細目動作に分けて実施することで、どの部分のどの工程に対してアプローチが必要なのか…今回は片麻痺の方になりきるということで、利き手を紐で固定して味噌汁作りを行いました。

まずは野菜を切る作業、玉ねぎ、南瓜、ジャガイモ、豆腐と具沢山の味噌汁を作ります。

硬い野菜はそのままだと切りにくいため、レンジで温めて柔らかくしてから切ったり、釘のついたまな板に野菜を固定して切ることで作業がしやすくなりました。またまな板が動かない様にふきんや滑り止めマットなどを下に敷くことでより作業がしやすくなることにも気付きました。

  

切った野菜を鍋に入れる作業もボウルに入れて鍋に入れるとボチャボチャ入ってお湯が飛び散ってしまいます。片手で少量ずつ入れていく方が安全に行うことができました。

煮込んだところで「煮えたかな?」と硬さの確認。両手だとおたまを使って簡単にできますが、いったん茶碗に具材を入れて爪楊枝で確認を行います。

味噌を入れる際も直接鍋に味噌を入れると、しっかり溶けたのかわかりません。汁椀にて味噌をといてから鍋に入れると安心です。

よそう作業も鍋や汁椀が滑ってしまうため、下にフキンや滑り止めマットをひき行いました。残り少なくなってくるとおたまですくうことが難しかったです。鍋を持ち上げ傾けることで、残さずに注ぐことができました。

いざ、実食‼︎

利き手でない方で箸を使って食べます。具材をつかむのに一苦労、特に豆腐は柔らかくて力加減が難しかったり、崩れてしまいます。また野菜も掴みにくく、箸でさしたり、スプーンを使ってやっと食べることができました。

食べた後は片付け、茶碗、コップ、箸などなど全て滑ってしまい洗い辛い、なんとか洗うことができましたが「これが油物だったら…」と考えさせられました。

今回の片手調理を通して、調理を行う際の道具選定や環境設定の大切さ、工程の中のどの動作に困難であるのか、解決するためにはどういった方法があるのか、実体験を通して感じることができました。またご自宅でお一人で調理ができるようになるためにどんなアプローチが必要なのかということをいろいろな視点から考えるいい機会となりました。

次回は「白和え作り」についての体験をお伝えします‼︎

Writer
リハケアガーデン国分RehacareGARDEN KOKUBU