ユニティでは地域で生活する高齢者・障がいを持った方が「住み慣れた自宅・地域」で生活できるよう、様々な福祉事業で高齢者とそのご家族を支援しています。現在は、機能訓練や社会参加などのプログラムを通じて、高齢者が自分でやることを諦めない「通所介護事業」。医療介護の専門家の看護師・スタッフを派遣し、自宅でのケアや機能訓練を行う「訪問看護事業」。高齢者が可能な限り自宅で自立した生活を送ることができるように支援する「居宅支援事業」を柱として展開しています。
今後もこれらの事業それぞれの充実・発展をめざすとともに、高齢者だけにとらわれず、広い意味で「ご家族をご利用者さまを支えきる」ために必要なことを事業化し、展開していきます。ひとり一人価値観もあれば、時代とともに変わる環境もあります。可能性は無限にあるからこそ、その心を大切に持ち続け「ユニティならどげんかしてくれる」と世代を超えて必要とされる存在でありたいと思います。

ひより保育園さまからのご依頼でお手伝いをした積み木ブロックの製作。保育園建設の際に出た廃材をお預かりし、ご利用者さまのおじいちゃん、おばあちゃんが、ひとつひとつヤスリがけをして製作させていただきました。孫のような子どもたちの笑顔を思いながら、ひとつひとつ磨いた積み木を受け取った子どもたちの笑顔、園児たちとの交わりに、これからの地域の未来を開く可能性を感じます。
私たちは、「介護」を仕事とするプロ集団です。日々の仕事の中でいつの間にか、一般的な「介護」のイメージをに自分たちも飲まれてしまい、高齢者を「特別扱い」してしまいそうになることもあります。ですが、一生懸命積み木を磨く姿、漬物の漬け方を教える姿、釣り竿を振る姿に触れたとき、積み重ねてこられた経験や知恵や知識、そして人としての振る舞いに、まだまだ地域で活躍できる可能性、私たちが学ばなければいけないことが、たくさんあることを感じます。
まだひとつひとつは小さな光の粒でしかありませんが、これからの高齢者社会を見据えて、何ができるのかを私たちは真剣に考え、「福祉」の枠にとらわれない、新しい「福祉」、かっこいい「福祉」を実現していきたいと考えています。心結ばれる社会と時代を作るために。